【映画】マスター 先生が来る!(キネカ大森)
キネカ大森というインド映画の充実度がすごい映画館で、「マスター 先生が来る!」を見た。
見る前の情報としては、評判がいいアクション系のインド映画。
3時間の大作で、インドではインターミッション(中休憩)があるが、キネカ大森では休憩なし。
結論としては、今年のなんとか賞とれるくらいしっかりしたインド映画。
まず主演の俳優のカリスマ性がやばい。
インドのキムタクかと思うくらいかっこいい振る舞い、この俳優が出るだけで人気出るんじゃないかと思う。
映画全体のテンポは非常によく、インド映画だけあってところどころダンスが入っているが丁度いいアクセントになってる。
開始15分くらいは主人公の過去かと思ったら、悪役の過去っていう斬新さ。
でもその悪役は、小さい子供相手でも悪役の因縁の敵相手でも主役相手でも、二分だけ待ってやろうって言ってチャンスを与える謎のポリシーがかっこいい。
でも結局罪のない人の命奪ってたから悪役ではある。
ヒロインの女性は勝手に主人公を少年院に送ったくせに、初日いつも通り酒飲んでたら子供から電話きて出られず最悪な結果になってしまい、ヒロインが主役を責めまくるのがもやっとした。でも、インドの理不尽さってそういうレベルじゃないんだろうなってことを考えると、主人公くらい能力のある人間は周りを助けるべきという清廉な考え方はインド特有のものでインド人なら納得できるんかなと思った。知らんけど。
あと主人公はやっぱ何するにも矜持があって、少年院の悪い奴らに色々されても更生できないような社会を責めて、カバディ中以外は成人だったやつ含めて子供に手を出さないのはかっこよかった。
ただ、終盤の反撃されて周りのいろんな人に被害が出るシーンでの主人公の慟哭みたいなシーンはちょっと違和感があった。それでもインド映画だからまあいいかって思えるのは強い。
そしてラストもご都合主義ないのはとても大事。
今年のなんとか賞を全然とれちゃう作品だなと思いました。
ビリヤニを食え、2分だけ待ってやろう、は名言。
タイトル:マスター 先生が来る!
出演:ヴィジャイ(JD役)
ヴィジャイ・セードゥパティ(バワーニ役)
公開日:2021年
視聴方法:映画館(キネカ大森)